Water Garden 2005
1.池づくり
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6月19日 穴掘りと防水


藤の木が池畔に立つような場所で、ちょうど庭石が並べてあるので それが向こう側の縁になるイメージで穴を掘っていきました。
砕石と木の根が多くてなかなかスコップが入っていきません。

表面近くは粘土で、下の方は砂です。これらは分けて袋に詰め、 出てきた石も修景に使うため取っておきました。


防水のために、現場の粘土っぽい土と固まる猫砂を穴に入れ、 水を加えて足で練り混ぜました。
猫砂はベントナイトという特殊な粘土でできているもので、 水を含むと膨張して防水性を発揮します。
参考:粘土科学者へのQ&A (2003)

後で考えると、上に新聞紙を貼るので、 ここはドロドロにせずに猫砂を混ぜて突き固めるだけで よかったかもしれません。
6月21日 新聞紙貼り


本当は粘土層が50cmは必要なようですが、 それだと穴が埋まってしまうので20cm〜10cmしかありません。
そこで「鉄腕DASH-茂子の節約家族」で 亀池をつくるためロウを塗った新聞紙を貼っていたのを 思い出し、うちは貧乏で大量のろうそくはないので、 代わりに余っていたガーデニング用の水性ペンキを塗りました。
半乾きの状態で新聞紙を重ねていくと糊のように接着し、 乾くと防水性を保つようになります。 いわば張り子を裏返しに作ったようなものです。

左の写真は前日に部分的に新聞紙を貼ったところです。 平日なので朝に少しずつ作業しました。


新聞紙と上下の土の密着が良くなるように、 ある程度しわを寄せながら粘土に押しつけていきました。
おそらく新聞紙は時間が経つうちに土に同化していくでしょう。
そのころには粘土の目が詰まって水が透りにくくなっていればいいのですが。

下の写真は新聞紙を貼り終わったところです。 塗料が半乾きのうちに軽く土をまぶしておきました。

奥の石の下が深み、その右手の杭で区切ったところが湿地、 手前はだんだん浅くなって、左手側は緩やかな傾斜の浅瀬にする予定です。
6月22日 防水の保護


向こう側の石の下は急な斜面になっているので、 どうやって崩れないように粘土層を押さえるか悩みました。

そこで、よしずを斜面の形に合わせて切り、 裏に粘土を詰め込んで石の下にはめ込んでみました。

よしずはだんだん腐食してくると思いますが、 そのころには植物の根が張って土もしまってくることでしょう。


底土を入れ、よしずの両端を石で押さえました。
左手前の浅瀬は石を敷き詰め、 メダカの隠れ家として割れたテラコッタ鉢を据えました。
手前の斜面も石で押さえながら掘った土を戻していきました。

これで池のだいたいの形はできたところです。
6月23日 水を入れる


いよいよ水入れです。

底土の表面は砂利や赤玉土で覆ってあります。
水が濁らないようにビニール袋の上から静かに水を注いで行きました。


土の縁まで水を入れたところです。 やはり少し濁ってしまいました。
この状態から1日間たって、どれだけ水が減るか見てみます。

6月24日 1日後の水



1日経って水位は3cmほど下がりました。 石浜の部分を見ると水が引いているのが分かります。
最初はまわりの土に十分水が染みこんでいないことを考えれば、 なんとか実用になる防水性ではないかと思います。
6月25日 石集めと苔貼り


掘りだした石だけでは石浜を作るのに足りないので、 近くの川に石を拾いに行きました。


石の隙間のよしずの上端には、家の裏の地面からはがした苔を貼りました。 年が経ったようななじみが少し出てきましたが、 自然に石に苔が広がってくるのが待ち遠しいです。

6月26日 仕上げ


池の縁の部分の高さが足りず、また土に水が染みこむので、 猫砂粘土を足して形を整えました。
手前の部分は池の観察場所として、レンガを敷いて平場を作りました。

ここまで池づくりにかかった金額
・猫砂×5袋  1470円
・花壇杭     398円
レンガ×12  984円
 合  計   2852円

池づくりの目的である睡蓮を買ってきました。
植えるときにそこを掘ったので水が激しくにごってしまいました。
睡蓮を植えてから水を入れるべきだったと思います。
このにごりはかなり後まで残ることになりました。


石浜を嵩上げするために、 いったん掘り下げて猫砂粘土でバックアップしました。
池の周辺が盛り上がったので、 水上の地面から雨水が池に流れ込む心配はなくなりました。



いちおうできあがった池の姿です。
まわりに植えた植物は、左からギボウシ、スイセン、リンドウ、ヤブラン、 ミツバ。これらは庭にあったものを移しました。
水中には購入した睡蓮とシラサギカヤツリ、そして採取したセリです。
テラコッタの鉢に乗っているのはマイヅルソウです。


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