Water Garden 2006
1.猫砂の防水性検証
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3月14日 猫砂の状態

普通の状態の猫砂です。
ベントナイトという特殊な粘土100%で、 消臭剤、抗菌剤、芳香剤等は入っていないものです。

【ベントナイトとは?】
  クニミネ工業のページ
  カネサン工業のページ

水を含んでしばらくするとこのようにぶわぶわとふくれてきます。
本来の使い方は、猫のトイレに敷いておしっこを吸わせるものです。





3月16日 実験開始

2Lのペットボトルの底に小さな穴をたくさん空けた容器に、 掘った土と同量の猫砂を混ぜました。
庭の土にはもともとかなり砂と小石が混ざっています。


左が猫砂を混ぜた庭土で、右は庭土そのままです。
ボトルに入っている棒でそれぞれ付き固めました。

水を口いっぱいになるまで注いで放置しました。
土だけの方はすぐに水位が下がり始めました。
雨が降りそうだったので、空気が通る程度に軽くキャップを閉めておきました。






3月17日 1日後

1日経って、土だけの方(右)は早々と水が抜けていましたが、 猫砂入りの方(左)は全く水位が変わっていません。
締め固めが不十分しかできないことを考えると、期待以上の効果でした。
これで、自信をもって池の防水に猫砂を使うことができます。

拡大したところで、 土の色の変化から浸水は5cm程度で止まっていることが分かります。
膨張した白い猫砂が御影石のつぶつぶのように見えます。
まわりが濡れているのは雨が降ったためです。

猫砂の混合割合による違いや、 庭の粘土土、昨年やったような猫砂で練った粘土との比較も やってみたいのですが、これで実験は終わりです。



4月9日 24日後

水が濁っているのは、ボトルを落として撹拌してしまったためです。 (これを書いている)1ヶ月以上経つ今でも濁りが取れる様子はありません。 ベントナイトには強力な“懸濁安定性”があるということですが、 それを実感しました。

昨年の池の濁りがとれるのに数ヶ月かかったのは、 このベントナイトの性質のためのようです。 池の周りの防水を施すのに、猫砂だけでやってしまったのが 良くなかったかもしれません。

ベントナイトを使う場合は、防水性を発揮するために保護土で覆って固めること が必要ですが、濁りを避けるためにも水に直接触れる使い方はしないこと が大切です。 覆土できない部分の防水用に普通の粘土も入手しておく必要があります。 今年は掘削土のうち粘土っぽいものを分けておいて使いました。

ちなみに水は全くといっていいほど減っていません。


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