2001年12月21日購入しました。
PowerShot S30の公式製品解説、仕様
CANON BeBit
キヤノン販売
●買い替えるデジカメがない!
1999年6月に購入以来 EPSON CP-800を満足して使い続けていますが、
落下事故も度重なり、脆弱な電子機器のことでいつ使えなくなるか分かりません。
万が一のために、買い替えの候補を選んでおきたかったのですが、
2年の間ほしいと思う機種はまったく現れませんでした。
私の買い替え条件は次の通りです。
(1) いつも鞄に滑り込ませて携帯できる形状と重さ
(2) 露出補正やフラッシュモードなどの変更がスムーズにできること
(3) 光学ファインダーで使いやすいこと
(4) 起動、再生、終了の時間が短いこと
(5) 画質の向上
(6) コンパクトフラッシュ
(1) コンパクトで重量が軽いことはもちろんですが、よけいな出っ張りがないこと、
電源オフ時にレンズがカバーされることが必要です。
単3電池を4本以上使う機種は重いです。
(2) 撮影中に頻繁に使う機能なので、簡単な操作で時間をかけずに切り替えられないと、
ストレスがたまります。これらが液晶メニューのなかに入っていてはだめです。
(3) 両腕の脇を締め、カメラを額に押しつけて撮影するのがぶれを失くすこつ
だと思います。デジタルカメラでも同じことで、マクロ撮影以外では液晶は使いません。
見やすい光学ファインダーの条件は、倍率が高いこと、視野率が高いこと、歪みが少ないこと、
にじみがないことです。残念ながら主流になっている小型ズーム機でこれらを満たすものはなく、
まともな光学ファインダーを持つのは単焦点機だけです。
(4) 歩きながら撮るとか、鞄から出してさっと撮るためには、起動時間が短くなければなりません。これもズーム機はみんな遅いです。また、電源スイッチはカメラを見なくても操作できるようでなければ失格です。
(5) デジタル画像はサービスサイズくらいなら銀塩写真に見劣りしなくなりましたが、
白飛びの激しさは素人でも分かります。
階調性を改善する方向のデジカメがあってもよさそうなものなのに、
世の中は多画素化と極小画素化にばかり向かっています。
画素数としては200万画素あれば十分ですが、1/2.7インチCCDに落ちたくはありません。
(6) 手持ちのコンパクトフラッシュが流用できるということもありますが、
現時点ではもっとも将来性があるメディアだと思います。
●DSC-MZ1は期待の星か?
上の条件に最も近いのは、SANYOのDSC-SX150シリーズなのですが、
いまさら150万画素というのも物足りない気がします。
そこに、1/1.8インチ200万画素CCDを搭載したDSC-MZ1が発表されました。
しかも、瞬間的に2回露出を行い、白飛びと黒つぶれを改善するワイドレンジショットも
搭載しています。機能のほとんどはメニューに入っていますが、爆速のSANYOのことですから、
それほどストレスなく操作できるのではないかと思いました。
価格も実売4万円台と安く、これでCP-800が修理不能になっても大丈夫と
安堵の胸をなで下ろしたのでした?
しかし全面的に納得できるわけではなかったのです。
それは、ズームになってしまったための、起動時間の遅さ。
せっかくの爆速デジカメが起動でつまずいているのでは、魅力半減です。
ズームは光学ファインダーの性能低下や画像の歪みにもつながります。
すなわち、私が求めるのは単焦点機であって、DSC-SX560にMZ1のCCDを載せた
正統の後継機が出れば理想的でした。
それを待っていると、いまいちMZ1には踏み切れないのでした。
●CANONに還る
PowerShot A50はデザインにひかれて最初に買ったデジカメでした。
しかし、動作速度が全般的に遅すぎて、特に露出補正は使い物にならず、
1ヶ月ほどで手放しCP-800に乗り換えたのでした。
その後のPowerShotシリーズは大型化と小型化の二極に走り、
IXY-Dのデザインには目を見張ったものの特に使いたいと思う機種はありませんでした。
PowerShot S30/S40はその間を埋めるべく発売されましたが、
かなり動作の高速化がはかられていて、DSC-MZ1にも迫っているようです。
レンズバリアの開閉によって電源のON/OFFが可能なのは、
OLYMPUSのXAやμを使ってきた私にとって直感的で好ましく思われます。
画像の確認はスライドレバーによって簡単にモードを切り替えられ、
シャッターボタン半押しで撮影モードに戻ることができるので、
時間のロスがありません。
これは買いかも!
決め手になったのはやはり画質で、白飛びは改善されていないものの、
木の茂みなどがもやもやとならない解像度と、ノイズの少ないクリアな画像
でした。
ズームレンズは、「猫が捕れる」いや「撮れる」ということに思い立ち、
許容することにしました。CP-800は単焦点機として替わりが出るまで
使い続けることにします。