CANON PowerShot S30レポート
4.絞りと画質の関係
2002.2.2

1.S30への道| 2.スペック評価| 3.露出モード| 4.絞りと画質| 5.画質モード| DigitalWalkホームページ

 PowerShot S30の絞りを変化させたときの画質の違いを調べてみました。
 目的はレンズ性能を純粋に追求することでなく、 自分で使うときの最適な絞り値を見つけるためなので、 最高画質ではなくできるだけ通常用いる設定でテスト撮影を行いました。
(詳細はページの一番下)

絞りF2.8
F2.8:1/1000s
絞りF4.0
F4.0:1/500s
絞りF5.6
F5.6:1/250s
絞りF8.0
F8.0:1/125s
左上隅(左からF2.8、F4.0、F5.6、F8.0)
左上
F2.8では明らかに解像度が低いが、F4.0に絞ると改善されるが、 F5.6との差は微妙である。
F8.0では回折の影響か、わずかに解像度が低くなる。
いずれの時も画面中心方向に向かって青色のにじみが発生している。

右上隅(左からF2.8、F4.0、F5.6、F8.0)
右上
F2.8のときのみ周辺光量の低下が見られる。

左下隅(左からF2.8、F4.0、F5.6、F8.0)
左下
左上隅と同様

右下隅(左からF2.8、F4.0、F5.6、F8.0)
右下
左上隅と同様

中央付近(左からF2.8、F4.0、F5.6、F8.0)
右下
開放F2.8から優れた描写力を見せているが、F8.0ではやや甘くなる。

■結論
 絞り開放時には画面隅の画質が明らかに低下する。 Pモードだとほとんど開放になるプログラム設定なので (露出モード参照)、 風景撮影時はAvモードで、明るさに応じてF4.0〜F5.6程度にしておく方が、 画質上有利である。
 人物撮影時は、周辺の画質はあまり気にならないのため、 Pモードのままでも良いだろう。

テスト撮影時の共通設定
撮影モード 絞り優先AE(Av)モード
測光方式 評価測光
焦点距離 35mm(135フィルム相当)
記録画素数 2048×1536
画質 ファイン
ホワイトバランス 太陽光
感度 ISO 50 (通常は100にしているがF2.8でオーバーにならないように)
AFモード MF
コントラスト 弱く
シャープネス 弱く
色の濃さ 標準

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