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Caplio R1 レポート1
スタイル 
2004.11.30
DigitalWalk

これまでのリコーのデジカメは機能的には注目すべきところをもちながら、 ぼってりとして質感も低いことが、私にとって購入意欲には結びつきにくい要因でした。
しかし、R1は生まれ変わりました。

〈コンパクト・シンプル〉
厚さ25mm。これは35mmフィルムカメラで最薄である同名のR1とほぼ同じです。 今、もっと薄いデジカメはいくらでもありますが、持ち運びのじゃまにならず、 かつ構えやすい手頃な厚さだと思います。

高品位なアルミボディをまとい、ボタン類は美しい鏡面に仕上げてあります。 余計な装飾は一切省き、円形に統一された操作ボタンを縦一列に揃えるなど、 シンプルなデザインに徹しています。

〈デザインの問題〉
ただしこのデザインには問題もあります。
操作ボタンがフラットで押し下げ感が少ないため、 確実に操作するために気を遣います。 だいぶ慣れてはきましたが、クリック感がもう少しあったら良かったのにと思います。
また、ボタン、グリップ、ボディ中央の帯の仕上げが鏡面に近いため、 指紋が気になります。そのうち傷が増えて目立たなくなるのでしょうが、 それなら始めから梨地仕上げでも良かったのではと思います。

〈ブラック/シルバー〉
シルバーは上品なイメージ、ブラックは精悍なイメージを受けます。
ブラックとシルバーの違いは、 前後のボディカバー、ファインダ回り、電池室カバーです。 この電池室カバーはシルバーと違って非常にざらっとした滑りにくい素材で、 グリップや背面に使用すれば、金属感と引き換えになったとしても、 持ちやすくなり使い勝手が向上したのではないかと思われます。

ブラックはシルバーのパーツが多くて、ちょっとうるさい感じはします。 特にレンズカバーとグリップは黒の方が良かったのではないでしょうか? 前面のロゴも目立ちすぎの感じがします。 もっと濃いグレーにするか、上面に移した方が高級感が増すと思うのですが。

いろいろ書きましたけど、ブラックを選んだことはぜんぜん後悔していません。 日常的に使い込む目的のカメラですから、汚れが目立ちにくい方がいいです。 なにより、かっこいい、ということで満足です。

〈GR1と並べて〉
R1のレリーズボタンやグリップの形状には、銀塩のR1やGR1の面影が感じられます。
これらは35mmカメラとしては驚くほど薄いカメラでしたが、 今になってR1と持ち比べると、 安心して構えることができる適度な大きさであることが分かります。 この程度のサイズを保つのであれば、 余裕を持ってGR1のデジタル化が実現するのではないでしょうか。 性能を犠牲にしないためには、やはり単焦点レンズの使用が望ましいと思います。










〈Caplio R2〉
2005年3月18日 R1と同じスタイルで、 背面液晶を2.5型に拡大したCaplio R2が発売されました。 液晶が見やすくなった代わりに光学ファインダーはなくなっています。

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